バジリスク -甲賀忍法帳- 第５話 [アニメ]
放送の方は第１０話まで進んでますが、やっとここまで見ました（苦笑）
山田風太郎の小説が原作だから、当たり前と言えば当たり前なんですが、伊賀と甲賀、双方ともバカじゃない（笑）のが本当に良いです。ほら、良くあるでしょ。国家もしくはそれに準じる組織同士が戦ってるのに、手ぬるいとかマヌケとかを通り越してバカ揃いとしか思えない様なストーリー展開の作品が……。
不戦の約定が廃棄され戦う事になったのを甲賀側が知らないという事実を、即座に最大限利用する伊賀。騙されつつも警戒を怠らず、多対１でも奮戦し、本拠地を奇襲されてもきちんと対応出来る甲賀。どっちも「流石は忍者」って感じで凄いなぁ。ああ、でも、甲賀ヤバイよ。十人衆、次々とやられちゃって、強そうな人あんまりいないじゃん！ 伊賀強すぎ。速水奨や青野武が、そう簡単に負けるとは思えないよ！（泣） これからどう挽回する気なんだ？ 一見おとなし目オカッパ娘なのに怒るとメチャメチャ恐いツリ目忍者蛍火ちゃん（笑）、いつどんな死に方するのかなぁ。ワクワク。……ってな感じで、毎回ドキドキしながら観てます。
原作小説もコミック版も未読なので推測でしかないけど、コミック版でのリファインの仕方もなかなか良さそうだし、本当にスタッフに恵まれたアニメ化だと思います。
そういや、オープニング冒頭で巻き物が映るカット、ちゃんと前回までの内容を反映して死んだ者の名前に赤線が引かれてるんですよね。これは少しびっくりしました。だって、スタッフの誰かが『伊賀の影丸』とかを読んでて、「忍者同士の団体戦なら、これをやらなきゃダメです！」と主張した結果じゃないかと思うから。過去の作品を熟知してて、忍者物が好きで、力量とセンスのあるスタッフが時間とお金をかけて作れば、そりゃあもう良い作品が出来るという、これまた当たり前の話なのかもしれません。
バジリスクは原作通りというか、マンガにほぼ準拠して丁寧に進んでいて、放送はかなり遅れているけど、毎回非常に楽しみに見ています。
マヌケな忍術合戦にならないってのは、山田原作をきっちりとおさえれば当然という気がしますが、ここまでの迫力で見せるのは、マンガのデキの良さと、アニメスタッフの心意気だと、本当に思いますね。
by ぐりぐり (2005-06-23 19:28)
原作小説ではおそらく、朧はあんなラブコメギャルゲー風味のキャラ（笑）ではないんじゃないかな？ そんな、現代の読者＆視聴者向けの味つけをしても物語世界が破綻してない様に見えるのは、見事としか言いようがありません。
by はら (2005-06-23 21:52)